地域社会での「福祉推進協議会」で、老朽化した「障害者センター」を近く新しく建設するにあたり、都合で「教育センター」と同じ場所に併設すると聞き、あえて左記のような発言をした。「障害者問題については、昔に比べれば、ハード面での条件はたいへん改善されて多くの点でノーマライズされてきたと感じているが、ソフト面での状況は決して良くなったとは言えない。むしろ、経済至上主義の勝ち組負け組、弱肉強食的風潮の広がりから、『障害者』が何かマイナス的存在であるかのような差別的考えが深まってきたとさえ、思う。偏見や無理解による差別をなくすことに最も必要なことは教育である。不当な差別の壁を将来に向かってなくすために、最も有効な働きを期待されるのは教育の力であり、よき教育こそが希望である。そのために、新しく建設される『教育センター』に集まる先生方に、障害のある人々の実態にふれ、お互い人間として正当な理解をもって教育の現場で役立ててほしい、と私は願う」黙々と居並ぶ区役所の面々にとって、こうした発言がどのように受けとられたか、全く分らない。ただこの「協議会」自体を「通過儀礼」の場と感じていた者には、次期のお呼びはなかった。